D750にSTFレンズ!?SONYのAマウント最高のボケを誇るSTFをニコンFマウントで使ってみる!
2016/11/11
今回はニコンのフルサイズカメラ「D750」に、究極のボケを誇るSONYのAマウントであるSTFレンズ(SAL135F28)を付けてみようという内容になります。
と言いますのも、以前α7Ⅱで気に入って使っていたSTFレンズが素晴らしすぎて手放すことが出来ず、このレンズをニコンの一眼レフで使えたら最強になるのではないかと思い、どうしても試してみたかったのです。
ちなみに通常は、ニコンボディーにSONYのAマウントレンズは構造上付けることができません。また、そういったマウントアダプターはほとんど存在しません。
・・・しかし捜索した結果、ついに使えそうな海外生産のマウントアダプターを手に入れました。
それがこちらです。中国製で、メーカーは「Pixco」?・・・良くわかりませんが、様々なアダプタを造っている会社のようですね。自分は楽天市場で買いました。(以下のリンクから商品詳細確認や購入ができます)
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アダプターのボディーはちょっとチャチィ感じがします。内部のフランジバック補正用のレンズはきっちりはめ込まれていました。重量は98gとかなり軽いです。三脚座はありません。前後キャップは付属してました。
脱着もそれほど問題なく付けることができますし、重たいレンズを支えることも問題ありません。ただ、装着すると若干ガタつきがありました。撮影に問題はありませんが、少し不安を感じました。。
それほど厚みもなく、重量も無いのは良いですね。ただこの補正レンズが撮影に影響するらしい。。結構無理するわけなので、多少のデメリットは覚悟の上です。。
SAL135F28(STF)はもともとマニュアルレンズなので、AFはできなくてもOKです。また通常の絞りはアダプター側のリングで調整します。STF側はレンズの絞りがちゃんと使えます。ただし、絞り値の表示は出ず、情報としても残りません。
D750とくっつけてもあまり違和感がありません。色合いもマッチしています。
では次にこのアダプターの特徴を挙げてみます。
この製品の主な特徴
・ソニーAマウントレンズを、ニコンFマウントボディーに付けることができる
・絞りリングの無いAマウントレンズでも絞り調整が可能(表示されない)
・無限遠にも対応
・フルサイズボディーでもAPS-Cボディーでも装着できる
・露出モードはマニュアル(M)か絞り優先(A)で使用可能
・マニュアルで動画モードを使う事はできる
・中国製で価格が5800円程度
装着において注意すべき点
・AFは使えない
・補正レンズにより焦点距離が約1.5倍ほど拡大する(135mmなら約202mm)
・補正レンズにより若干の画質の低下、絞り0.5~1段暗くなる
・広角レンズやフルサイズボディー使用時にケラれることがある
・後玉が飛び出てるレンズを使うと補正レンズに干渉する場合がある
実際に撮ってみた
マウントアダプターを使ってSTFレンズをD750に装着して撮影したサンプルを載せてみます。(絞りはT4.5固定、焦点距離は135×1.5=202mm、JPEG画像を縮小しています)
やはりSTFのボケは素晴らしく良いです!被写体を立体的に浮き立たせています。お花の中心部にピントを合わせましたが少し眠い感じになってしまってます。
まぁMFは下手なのですが、かなり慎重にピントを合わせて撮りました。しかし若干甘いようにも感じます。よくピント合わせていてもパリっとしないような・・・しているような・・・。この辺は補正レンズによる画質の低下の影響でしょうか。ほんの少し暗さも感じます。画質低下は気になると言えば気になるし、別にふつうとも思えたり。。自分は少しだけ気になります。
そこそこ見れる画像ですが、α7Ⅱ+STFの時と比べると透明感は変わらないけど、やはり合焦部分が少し甘い感じもを受けます。考え方によってはこれはこれで「味」とか言えるのかもしれませんが、画質低下はやはりモチベーションを下げます。単焦点レンズ本来のシャープさを活かしたいと思うのが本音なのです。
まとめ
それなりに画質低下はあるものの、問題なく使用はできました。眠い画は特徴としてとらえ、最高と言われる背景ボケを楽しむというのも良いかもしれません。光量減少はそれほど気になるレベルではなさそうでしたし。
ただ、焦点距離1.5倍で200mm程度の画角は少し扱いにくいかな、と思います。長いほうがボケが大きくなるのかもしれませんが、自分の使い方だと実際快適とは言えません。そして実質200mmは望遠になり手ブレがシビアになるので手持ちでは厳しいです。
やはりこのレンズはボディー内手ブレ補正が付いたAマウントボディーや、アダプター経由のEマウントボディーなどで活かすほうがいいのかもしれません。撮った後、絞り値が見れないのも地味に痛いところですし。それに解像感を求める方にはあまりおすすめできません。
しかし今回、お気に入りのSTFレンズをニコンD750で使えたのは楽しかったです。あまり誰もやってなさそうですし(笑)しばらく研究してみようと思います。